※ 「chatGPTによってブロガーは絶滅する」というタイトルでしたが、様々なツールに触れてみて分かったことが多くあり、「機械と人間の区別はつかなくなる」に変更します。
ブロガーを始めたいと思っている方には悲報かもしれない。最新のAIチャット技術がとてつもない勢いで進化し続けている。
「ChatGPT」について簡単にご説明。
非営利の人工知能研究組織OpenAIが2022年11月30日にリリースした対話型のAIチャットである。従来のものからの違いは、質問者の間違いを否定したり、プログラミングの書き方なども教えてくれる。
このAI使ってみたが、個人的には、エッセンシャルワーカー以外のほぼすべての職種が、AIで代用できてしまう時代がもうすぐそこに来ていると感じた。当然ブロガーに対してもいえる話であると思う。
その辺も踏まえてお話しできたらと思う。
シンプルな受け答えほど精度が高い
シンプルな受け答えほど機械化しやすいので、人とはシンプルな受け答えで成立する職業、情報提供なんかの職業がかなり危ない。シンプルな記事を書くブロガーであればあるほど、職を奪われるのは必至だと思う。
現状、プログラミングの書き方ですら答えてくれるので、どんどん複雑な質問も精度高く回答出来るようになるだろう。
ここで、実例を示したい。Blenderという3Dモデリングソフトがあるのだが、あるトラブルシューティングのための説明をしているのが下記ページである。最新バージョンでの記事が少なかったので、お役に立てばと思い書いたのが経緯。
それと同じ内容をChatGPT に聞いてみよう。

なんとほぼ同じ内容であり、正しい。さらには私が書いたものよりも詳しい。
強いて言うなら、回答の中では「System Console」ウインドウがどこなのかがわからないが、追加で質問すると教えてくれる。これも正しいし、詳しい。ショートカットまで教えてくれる。親切過ぎる。

ブログ記事で情報を集めに行くと、ほとんどの場合がGoogleのページを挟むことになるが、その必要がない。また、Web情報では広告がいたるところに出現してくるが、ChatGPTは(今のところは)広告がない。
これほどのメリットがあって、チャットに聞かない理由がわからない。
別の例も。outlookが起動しない場面なんかのトラブルシューティングの精度も、かなり高いことがわかる。(PCの修理をあおるのはやりすぎ感があるが)

「精度がイマイチ」は甘く見すぎ
確かに、現段階では怪文書が出力される場合が多い。そしてその場合の文章の評価も低いが、この手のコメントをしている人は、進化のスピードを甘く見すぎていると思う。これほど高性能なChatは1年前くらいにはそもそも存在しなかった。後述するが、利用者が増えてしまえば、あっという間に精度はよくなっていく。
私自身、それなりに機械学習とかに詳しい方なのだが、「データが集まらないと精度は上がらないだろうしなあ」、と高を括っていた矢先に、もうこんなことがAIにはできる。
この技術がさらに高精度化、高速化して、例えばメタバース上で映像とともに出力されたもんなら、果たして人間との違いが判別できるであろうか。
この辺の話を、シンギュラリティ(技術的特異点)ともいうが、わかりやすい動画があったので、まとめた記事とも合わせてみていただけたらと思う。
改善していく様子
「電球を発明したのは誰?」と聞いてみる例を見てみると、ところどころおかしい例があるうえに、一番大事なエジソンのところが間違っている。

ここで、フィードバックを送って誤り訂正する文言を提示した後、再度聞き直すと、、、

治っている!別の部分が間違っている可能性もあるが、同じ要領で修正して、AIと寄り添っていく。
この治っていく仕組みはRLHF (Reinforcement Learning from Human Feedback)といって、言語モデルを、人間が求めた結果のフィードバックを強化学習で微調整する手法をとっている。
もしかすると近い将来、ウィキペディアを見るよりも詳細に、かつわかりやすく情報を得ることができるようになるかもしれない。
chatGPTによって機械と人間の区別はつかなくなる
※ 2023/5/9に追記の内容です。
下記はマイクロソフトのAI開発の指針を表すページ。「検索をより視覚的にする(Making search more visual)」という文言もあり、検索の仕方はもう変わり始めているといえる。

chatGPTを使って記事を書くことは可能。「この記事はAIによるものか?」と懐疑的にネットサーフィンする体力がある方を除いて、書く人も読む人もAIと寄り添っていく素敵な未来に、なるのかも。
さいごに
とはいうものの、技術的には非常に明るいニュースではあるので、「感動しよう!」と思うことがまずは大事であると同時に、この荒波をいかに乗り越えるかを考えることが何よりも大切だと思う。
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